一工夫で一段と美味しくなる、アウトドアでハイボールの作り方をご紹介。
Barビルバオで夜に提供するウイスキーハイボールは1:2〜3で調整を行いますが、昼食のお供に作るウイスキーハイボールは1:4〜6です。
薄めに作ってゴクゴク飲めるように比率を変えます。
ウイスキー、ソーダともに、クーラーボックスでギンギンに冷やすのです。
ソーダはできれば、カナダドライのクラブソーダ207ml、王冠閉めの小瓶がいいのですが、手に入らなければ、サントリーの500mlのスクリュー栓でもいいと思います。
持ち運びにかさばるのに、なぜ王冠閉めを薦めるかと申しますと、通常、運送中や保存中に炭酸が抜けることを前提とし、通常の炭酸水より加圧して販売しているのです。
『コーラは缶よりビンのほうが刺激が強い!?』と言うあれです。
好みによりますが、より刺激のあるハイボールを味わうことが出来るからです。
また、炭酸が効いていたほうが氷が溶け出したとき炭酸が負けにくくなりますし、小分けに出来るので拔栓してから炭酸が抜けないというメリットもあります。
市販で見つけられなかったら、行きつけのバーに 2〜3本譲ってもらえないか?頼んでみてはどうでしょう。
氷をいっぱい詰め込んだ、300〜400mlのマグカップでウイスキーハイボールを作ると、1杯約100〜130ml使用します。
氷は、冷やすための氷とウイスキーハイボールに使う氷は分け、直前にコンビニなどで用意したほうが、より美味しいハイボールを作れます。
理由は、コンビニで販売されているものは純氷で、家庭用製氷機でできた氷と氷の質が全然違うことは当然ですが、他のポイントとして氷の温度にあります。
家庭用の冷蔵庫の冷凍庫は-18℃程度で、温度が高く、ピクニック用の簡易クーラーボックスでは保冷が甘いので、氷を持って行く段階で氷の温度が上がってしまい、ウイスキーを注いだだけで簡単に溶け出してしまいます。
その点、コンビニなどの業務用冷凍庫の常温は-28℃位と、家庭用とは冷やす馬力が違います。
ハイボールを作る場合ウイスキーを冷やす理由として、バーテンダーなら当たり前に知っていることですが、氷をグラスに入れて炭酸の前にウイスキーを注ぐと、ウイスキーに若干の温度上昇があります。
これは、アルコール度数が高いものと、低いものが混ざり合う瞬間に発生する化学反応です。
これを、希釈熱といいます。
それにより、氷が溶け出し水っぽいハイボールになってしまうのです。
それを防ぐために、ハイボール用のウイスキーは冷やします。
炭酸の比率が多い場合、そこまで気になる方は少ないかもしれませんが、炭酸の比率が少ない場合、水っぽさが顕著に出ますのでこの辺にも気を配れば、より美味しいウイスキーハイボールができます。
by Bar BILBAO