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スリーリバーズ・ダンス25th, オークニー2000 17年

この “ダンス・オークニー2000” は、 “ダイナソー・ラフロイグ2011” といっしょに去年買ったモルトウイスキー。
『Distilled In Orkney』とありますが、ハイランドパークですね。
スリーリバーズコメントに『北の巨人』ってバッチリ書いてあります(笑)
先日、抜栓しました。

『スモーキー&ハニー』の愛称で親しまれるハイランドパークは、やはり2000年代前半までだな・・・と思ってる方も少なくないでしょう。時代の変化はしょうがないのですが、しかし今回のダンス、まるで芳醇な香りだった頃・・・かのハイランドパークを思い起こさせます。
スタンダードは大きく変化しても貯蔵庫にはあるんですね~。
現行品ハイランドパーク12年がありますので、ハーフショットで飲み比べてください。
by Bar BILBAO


📝 SPEC
スリーリバーズ・ダンス25th, オークニー2000 17年
Matured in * Hogshead.
56.9%
Distilled 2000/09/19, Bottled 2018/05,
Cask No.11, 336本限定


ヘザーハニーとは?

ヘザーはスコットランドを代表する花で日本でヒースといわれる。山野に自生し夏から秋にかけて花を咲かせ、ハイランドの丘を赤紫に染める。この花から採取された蜂蜜をヘザーハニーといい、甘く濃醇な香りでウイスキーの表現によく使われる。

もう一つ。
スモーキーの元であるピート、そのピート原野に茂るヘザー。オークニー島のピートはヘザーが堆積したもので、オークニー島ではスモーキーのことをヘザーと表現する・・・。つまり、『ヘザーハニー』とは『スモーキー&ハニー』のことだ。・・・とキッパリ言い切る人もいます。

ん~・・・どっちなんでしょう?

1995年に初版が発行された “モルトウイスキー大全” のハイランドパークには、『使用するピートは、比較的浅いところから切り出した若いピートで、ヘザーの根っこが多いという。さらにピートに混ぜて枝も一緒に焚き込む。これがヘザー風味の強いハイランドパーク独特の個性を作り出している。』との記載あり。

モルトウィスキー大全

モルトウィスキー大全

2009年最新版はこちら “シングルモルトウィスキー大全

テイスティングでは、『ヘザー』『ハニー』『ヘザーハニー』を使い分けるが一般的。
『ヘザーハニー』とは『蓮華蜂蜜』などと同じく純粋に蜂蜜の表現であり、後者は、以上記載が誤解され一部の信仰を受けた・・・こういうことでしょうかね。


ダンス・オークニー、スリーリバーズテイスティングコメント

今回はラベルデザインを変更して生まれ変わった新装「ザ・ダンス」シリーズの第25弾、シングルオークニー2000 17年熟成をご紹介。
今までの「ザ・ダンス」シリーズは文字通り踊りをモチーフにしたカラフルなラベルデザインでリリースしてまいりましたが、今回のボトリングよりラベルデザインをマイナーチェンジし、よりシックで大人のイメージになっております。
今回の踊りはソーシャルダンス(社交ダンス)で、セクシーに踊る男女を描いています。

色は少しグリーンに濁ったマホガニー、香りから重く、香ばしいモルト、ハニー、ヘザーにヨード、落ち葉、ボディはヘザーハニーの中にスモークや海藻、フィニュシュの尖ったビター、ホットなスモークが複雑に長く続きます。
ヘザーハニーの中にヨードや落ち葉、スモーク&海藻が感じられるこのアダルトなフレーバーはまさに北の巨人。

テイスティングノート
香りはハニー、ヘザー、ヨード、香ばしいモルト、ミント。
味はヘザーハニー、マ―マレード、ヨード、ライトピートとクローブ。
フィニッシュはドライでホット、尖ったビター&ライトスモークが長く続く。