鹿児島モルトウイスキーラボ BarBILBAO

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シングルモルトは抜栓から

拔栓や残量を意識しているモルトファンはフリーク道として素敵です。
また、知らずともシングルモルトを拔栓から立ち会えた方は幸せです。
モルトファンとしては周知のことですが、知らない方のためにラッキーな理由を少しだけ。
シングルモルトに限ったことではないのですが、お酒は拔栓したての香りとしばらくたった後の香りと全然違ってくる場合が大いにあります。
物によっては、空気に触れて深い眠りから目覚め大きく深呼吸をしたかのように、劇的な変化を楽しめるでしょう。



拔栓してからのアロマやテイストの変化は、変化に要する経過時間、またどのような変化を遂げるか?それはすべてのシングルモルト1本1本で違い、実際に拔栓してみなければ判りません。
ただ、加水されているスタンダードモルトよりも、シングルカスクの方が変化を大きく感じられます。
中でもロングエイジやオールドボトルになると、慣れていない方でもその変化は十分に分かり、シングルモルトの楽しみをより一層広げるきっかけにもなるでしょう。
『拔栓してからどれくらい経過したモルトなのか?』かを意識し、拔栓直後から数回にわたり楽しめば、より深くシングルモルトを愛せます。
Bar BILBAO では拔栓の日付をすべてのモルトに記録しているので、それと残量の加減を合わせてお楽しみいただければと思います。


ウイスキーの寿命

ウイスキーの賞味期限はサントリーの公式発表で、拔栓しなければ約10年といわれています。
皆さん気にするのは拔栓してからですが、アロマやテイストが変化するということは酸化現象ですが、自分の好みを除外し良くも悪くも変化するということで、ある点をピークにバランスが評価されない方向へ変化を始めたら寿命といえると思います。
その様もまた楽しめますが、スパイシーさが突出したり、バニリンやフェノール系が薄くなりサルファリー系ばかり目立つようになるとか・・・本来作り手がイメージしているものとは大分違うんだろうな・・・という場合。
何年も変化を感じにくいモルトもありますし、中には1か月も持たないモルトもあります。
熟成期間にも左右されるようですが特にオールドボトルは、香味の衰退までの寿命も短い傾向にあるようです。
とってきな酒ほど、拔栓したらさっさと飲まなければならないということですね。
by Bar BILBAO


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