オールド＆レアシリーズ第二弾。
“カーデュ 12年 43％ 従価表示” 。
80年代流通品です。
カーデュといえば、 1893年にジョン・ウォーカー＆サンズ社が買収して以来、ジョニー・ウォーカーのメイン原酒として今日に至ることは周知のことです。
現行品との違いはラベルデザインはもちろん、 43％・750cc と一昔前のサイズで “特級” 表記。
またボトルネックには、あのシルクハットにステッキ姿の創設者ジョン・ウォーカーが誇らしげに描かれています。
昔のボトルって貫禄があります。
このカーデュはつい先日抜栓しましたが圧巻です。
ビン熟20年以上の仕事なのか？
抜栓直後はとても穏やかな香りでしたが、数分もするとダイナミックかつ繊細なフローラルの香りがグラスを満たし、永い眠りから目覚めたモルトの精が解き放されたかのようでした。
モルトファンとして飲めるだけでもありがたいですが、こんなときはさらに幸せを感じます。
口当たりは終始とてもやさしく、ピーチなどフルーツのやさしい甘さとフローラルの香りがうまく融合しています。
やさしいけれど余韻は短くなく、柔らかい和音がしばらく残ります。
幸せになれる一杯です。
ビン熟の仕事なのか？昔のモルトは美味かったのか？残念ながら覚えていません。
by Bar BILBAO
