リッキーの定義としてリッキースタイルとは、スピリッツに新鮮なライムの実を絞り、ソーダ水を満たすのが基本的な処方。
砂糖・シロップなどは使わず爽快な酸味がリッキーの身上で、マドラーでライムの実を潰しながら好みの味で楽しむ方法も・・・。
と、教科書に。
リッキースタイルは、香酸柑橘の鋭い酸味と爽快さを身上とすることに、何の疑念も感じずやってきたのですが、クラウディースカイリッキーを始めて知ったときはかなりの違和感を覚えました。
杏露サワーを初めて注文されたときと同じくらいの違和感。
ベースになんとリキュールを使います。
さらには、教科書で使わないと断言されている、シロップを使用します。
リッキースタイルの身上を完全に無視しているのに、堂々とリッキーと名乗っている・・・。
リッキーの爽快感は絶対望めません。
しかし、リッキースタイルの定義にこだわらなければ、非常に美味しいカクテルです。
クラウディースカイというカクテルもあり、クラウディースカイリッキーは、それのリッキースタイルと考えられます。
クラウディースカイとは『曇り空』という意味。
ちなみにクラウディースカイのレシピは、以下のようにすごく甘酸っぱい。
クラウディースカイリッキーの由来はハッキリせず、また、きちんとしたレシピは定まっておりません。
クラウディースカイがジンジャーエールを用いますから、それのリッキースタイルとなればソーダが適当なように気がしますが、ソーダでなくジンジャーエールを用いるという情報も存在します。
定義を無視すれば個人的にはジンジャーエールが合うと感じます。
ここまでリッキースタイルの定義を無視しているのですから、いちいちこだわる方がかえっておかしいのかもしれません。
by Bar BILBAO