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比較 イキイキ酵素くんDA-980 vs ドリームジューサーヒューロム

バーブレンダー(ミキサー)は、フローズン・スタイルなどBAR現場でも頻繁に活躍しますが、ジュースを作る場合はあまりお勧めできません。
普及率が高いので比較的安いのですが、経験では、素材によっては苦味が発生する場合もあります。
また、果汁や水など液体が無いと撹拌することができませんので、果汁だけほしい場合は使えません。



そこで登場するのが低速ジューサーですが、低速ジューサーの利点をインターネットで検索すればいくつか出てきます。
代表的なものを抜粋すると

  • 低速ジューサーは、低速回転なので回転の摩擦熱で野菜や果物のもつ酵素を壊さない。
  • 酵素の一つ “アスコルピナーゼ” は酸素に触れると活性化し、ビタミンCを壊す働きがある。
    高速での粉砕式は構造上、ジュースが空気に満遍なく触れるが、低速ジューサーの圧搾式は空気が混入しにくく酸化しにくい。
  • 果物など、皮と果肉の間に栄養集中しているが、低速ジューサーは皮も丸ごと搾れるので栄養が無駄なくジュースに出来る。
  • 小松菜、キャベツ、パセリもジュースに出来るほどの高圧搾。
  • 低速ジューサーでの搾りかすをカレーなどに入れると、材料を捨てるところが無い。
  • 音がとても静か。
  • 手入れが非常に簡単で、かつ、カッターが無いので安全。

でしょうか?
Barビルバオが使用したことのある低速ジューサーの中で、今でも現役で次買うとしてもこれっ!ていう低速ジューサー、 “イキイキ酵素くん DA-980” と “ドリームジューサー ヒューロム - HUROM” を紹介比較。


イキイキ酵素くん DA-980

イキイキ酵素くん DA-980
Barビルバオで活躍しているのは “イキイキ酵素くん DA-980
万が一部品が破損したとき、交換部品が容易に手に入るので安心。
ただ、投入口口径が小さいのでジャンジャン搾るのには向きませんが、カクテルの材料を少しずつ搾るのには非常に重宝しています。
また、部品も小さく簡単に洗えることから、グラスなどと一緒に洗い素早く次に備えることが出来ます。
難点として、ニンジン・アシタバ・ケールなど硬質の野菜をジュースにする場合、イキイキ酵素くん DA-980 では短時間は可能ですが、連続的に搾るとドラムが壊れる場合があるという情報もあります。
材料を細くすることで、少しばかり負担を減らせます。

  • 製造国: 大韓民国
  • サイズ: W380mm × D190 × H340 - 5.3Kg
  • 投入口: 38mm
  • 電気使用: 単相100V - 50/60Hz
  • 消費電力: 140W/120W(無負荷状態)
  • ヒューズ: 125V/5A
  • コードの長さ: 約1.6m
  • 回転数: 80回 / 毎分
  • 定格使用時間: 15分
  • 付属品・材質: ABS樹脂(本体、トレイ、搾汁キャップ、ノズル) 、ポリイミド(ジュースストレーナー、ミンチストレーナー、スクリュー) 、アクリル樹脂(ドラム、搾汁キャップカバー) 、PET(ドラムキャップ)、ポリプロピレン(受け皿容器)

類似品として、少し安価な “マルチジューサー ベジフル - VEGEFULL ZJ-B1” という低速ジューサーもあります。
クッキング機能がつくなど、 “ベジフル ZJ-B1” のほうが低速ジューサーとしてはメジャーなのかな?


ドリームジューサー ヒューロム - HUROM

ドリームジューサー ヒューロム - HUROM家庭で朝忙しいときに家族のジュースを何杯か作ろうと思ったら、イキイキ酵素くん DA-980ベジフル ZJ-B1では少しイライラすると思います。
パワフルで投入口も大きい、“ドリームジューサー ヒューロム - HUROM” がお勧めです。
以前、40席数くらいのBARを営んでいたとき使用していましたが、Barビルバオは10席しかなく洗い場も小さいので、今では家で使用しています。
総体的な大きさはイキイキ酵素くん DA-980 とあまり変わらないのですが、圧搾する部分の部品が大きいので、小さな営業現場では邪魔になるのです。
一応、楽天以外の主なショップモールも検索しましたが、ドリームジューサー ヒューロムは、ピカイチ野菜くんが一番安いようでした。
ピカイチ野菜くん取扱いのドリームジューサー ヒューロムは、“ヒューロム” でも “HUROM” でもヒットしません。

(2011/12/01現在)
もっと安いところがありました。
ドリームジューサー ヒューロム - HUROM” で検索してください。

  • 製造国: 大韓民国
  • サイズ: W173mm × D250 × H402 - 5.6Kg
  • 投入口: 約60mm × 32mm
  • 定格電圧: 単相100V - 50/60Hz
  • 消費電力: 150W
  • コードの長さ: 約1.4m
  • 回転数: 80回 / 毎分
  • 定格使用時間: 30分以下
  • 付属品: 押し込み棒, 果物用網(オレンジ色・荒目), 複合用網(ホワイト・細目), 洗浄用ブラシ, 漉し網, コップ×2

低速ジューサーはプロの現場にふさわしい?

通常、バーテンダーはほとんどの作業を手作業で行い、素材を手で感じながらカクテルを作ります。
しかし、Barビルバオでは、材料により低速ジューサーを用います。
例えば、巨峰ジュースを作りたい場合、擂り粉木(ペストル)で潰し裏漉しジュースにすると10粒も裏漉しするのに3分弱かかってしまいます。
出来るジュースは10粒で 60ml 程度でしょうか?
その点、“イキイキ酵素くん DA-980” や “ドリームジューサー ヒューロム - HUROM” など、低速ジューサーは下ごしらえさえきちんとすれば、バーブレンダーではとても及ばない美味しいジュースをあっという間に作ってくれます。
プロの仕事として、手抜きではないか?との懸念もありますが、従業員が何人かいるところならいざ知らず、混んでいるときなどとても作業が追いつかず、あまり待たしても・・・、と思うわけです。
また、柿など低速ジューサーでなければ不可能な材料や、繊維が多く裏ごしが難しいパイナップルなどがらくらく絞れるので、“あり” なんではないか?と考えます。
従いまして、裏漉ししにくい材料は低速ジューサーで、当然、白桃やイチゴなど基本は裏漉しで、と使い分けているのです。