B52とはボーイング社が開発し、アメリカ空軍に採用された、自由落下型の核爆弾を搭載した大型戦略爆撃機。
この名をつけたカクテル、B52は、プースカフェスタイルでアルコールが3層に分かれています。
キャラメルのようでとても甘く、シューターカクテルの中では人気のカクテルです。
B52というカクテルは、否定的な意見もあります。
B52という戦略爆撃機は実にむごい兵器で大量殺戮の申し子です。
その被害を受けた方に気持ちやその爆撃機の存在意義を考えると、B52 の名前さえも肯定するわけには行かないとする理由からです。
“レモンハート” という漫画の19巻 “part240 - バッドタイミングオーダー” という話でも出てきますし、実際、B52のオーダーを受けても作らないバーテンダーもいるそうです。
プースカフェスタイルとシューターカクテルを聞きなれない方のために。
“プース・カフェ・スタイル - Pousse-cafe Style” とは、材料の比重を利用して層にしていくスタイルのカクテルで、比重の重いものから注いでいく。層をなした色彩の美しさを楽しみながら飲むというカクテル。
プースカフェ というカクテルも存在しますが、プースカフェとはフランス語で “コーヒーの後に楽しむアフター・ディナー・ドリンク” という意味を含んでいます。
ちなみに、二層の場合は “フロート・スタイル - Float Style” といいます。
“シューター・カクテル - Shooter Cocktail” とは、ストレートグラスに作られ、グラスに注がれているアルコールを一気に飲み干すカクテルです。
代表例として、“B52”, “エンジェルキッス”, “ニコラシカ”, “ショットガン”, “オーガズム”, “レモンドロップ” などが挙げられます。
B52はプースカフェスタイルですが、難関はグランマルニエを注ぐときでしょうか?
ベイリーズアイリッシュクリームリキュールのクリーム成分を、グランマルニエの強いアルコールが溶かすので、非常に混ざりやすいのです。
ポイントとして、ベイリーズアイリッシュクリームリキュールを冷蔵庫で冷やしていることと、グランマルニエの注ぎ初めを相当慎重に注ぎます。
ベイリーズアイリッシュクリームリキュールは、常時冷やし置かないといけないリキュールなのでいちいち冷やすという作業は意識しないでいいですね。
グランマルニエの注ぎ始めでうまく層が作れれば、ベイリーズアイリッシュクリームリキュールでグランマルニエが冷やされるので膜ができます。
by Bar BILBAO